移動ロボットの行動プログラミング
第1回 ロボット開発環境のセットアップ

2012年度 情報学類 情報科学実験III


更新履歴

開発環境のセットアップ手順

$から始まっている行は、Terminalに以下のコマンドを入力する、という意味です

別のLinuxディストリビューションを使いたいという場合は、Linux環境のセットアップ後、開発環境のセットアップまで進んで下さい。私物のLinuxマシンやMacOS X以降のマシンで行ってもかまいません。

USBからインストーラを起動

  1. セットアップ用USBを配布したPCに接続し、電源を入れる
  2. Thinkpadと表示されたらすぐに、青色のThinkVantageボタンを押す
  3. Startup Interrupt Menuと表示されたら、F12(Choose a Temporary Startup Device)を押す
  4. Boot Menuが表示されたら、USBディスクを選択してEnter
  5. 起動するまで待つ

インストール

  1. Install to Hard Driveを選択
  2. 使いたいキーボードの言語を選択
  3. Basic Storage Devicesを選択
  4. Hostnameは特に変更する必要なし
  5. タイムゾーンでTokyo, Asiaを選択して
  6. Root Passwordを設定
    注:学内ネットワークに接続するPCなので、十分に強度の高いパスワードを設定すること
  7. Use All Spaceを選択してNext
  8. IdentifierがsdaとなっているHDDを選択してボタンをクリックし、Next
  9. ディスク消去の確認メッセージが出るので、Write Changes to Disk
  10. 完了まで待ってReboot

インストール2

  1. 画面の指示に従って、Create Userのページまで進み、名前ユーザ名(アルファベット)個人パスワードを入力し、Add to Administrators groupにチェック
  2. Date and Timeのページで、Synchronize date and time over the networkにチェック
  3. Hardware Profileのページで、Finish、確認画面でNo, do not send.を選択(Send Profileを選択してもよい)

日本語設定(任意)

  1. 右上のユーザ名ボタンからSystem SettingRegion and Languageを開く
  2. +ボタンからJapaneseを選択して、いったんログアウトする
  3. 標準フォルダーの名前を…という画面が出たら、次回から表示しないをチェックして、古い名前のままにするを選択
  4. 以後、日本語入力切り替えはCtrl+Spaceで行える

ネットワーク接続

  1. ログインする
  2. 右上のネットワークアイコンをクリックし、utwlan-xを選択
  3. Username:に学生証裏の13桁の番号を入力し、統一認証のパスワードを入力
  4. 証明書の警告画面が出るので、Ignoreを選択

細かい設定(任意)

  1. 左上にマウスカーソルを持って行くと画面が変わるので、termと入力してEnter
  2. 以下のコマンドを実行
    $ sudo yum install gnome-tweak-tool
    $ gnome-tweek-tool
  3. デスクトップを選択し、Have file manager handle the desktopをチェックすると、デスクトップにファイルが置けるようになる

開発環境のセットアップ

  1. 左上にマウスカーソルを持って行くと画面が変わるので、termと入力してEnter
  2. 以下のコマンドを実行
    $ sudo yum groupinstall "Development Tools"
    $ sudo yum install gnuplot readline-devel
  3. 以下のコマンドを実行
    $ mkdir Platform
    $ cd Platform/
    $ git clone http://www.roboken.esys.tsukuba.ac.jp/platform/repos/yp-spur.git
    $ cd yp-spur
    $ ./configure
    $ make
    $ sudo make install
    $ cd ..
    $ git clone http://www.roboken.esys.tsukuba.ac.jp/platform/repos/yp-robot-params.git
    $ cd yp-robot-params
    $ ./configure
    $ sudo make install
    $ cd ..
    $ git clone http://www.roboken.esys.tsukuba.ac.jp/platform/repos/libscip2awd.git
    $ cd libscip2awd
    $ ./configure
    $ make
    $ sudo make install
    $ cd ..
  4. MacOSで作業する場合上記の作業の前に、git, gccなどのコンパイル環境, FTDIのドライバをインストールしておく必要があります。

ロボットの接続テスト

ロボットが動くので、周辺に2m程度の空間が確保できる場所で実行すること

  1. 以下のコマンドを実行
    $ ypspur-coordinator -p [ロボットの型式].param -d /dev/ttyUSB0
  2. 別のターミナル(またはターミナルのタブ)を開いて以下のコマンドを実行(Ctrl+Shift+n、またはCtrl+Shift+t)
    $ cd yp-spur/samples/
    $ ./run-test

Fedoraのアップデート

アップデートには時間がかかる場合もあるので、自宅等で行ってもOKです

  1. $ sudo yum update

その他の準備(任意)

アクティビティ(左上にマウスカーソルを持って行くと現れる)画面内に、テキストエディタやターミナルなどのアプリケーションが入っています。よく使う物は、ドラッグアンドドロップで、アクティビティ画面左側のランチャに追加しておくと便利です。

課題

今回は課題はありません。進めたい人は、来週以降の内容を行ってもかまいません。

YP-Spurのアップデート

以下のコマンドで、アップデートができます。

$ cd ~/Platform/yp-spur
$ git reset --hard
$ git pull
$ make clean
$ make
$ sudo make install

ロボット側のファームウェアの書き換えが必要な場合もあるので注意して下さい。